●これまでに紹介した「シーボーン昭徳​」の逸品(2)

周知のとおり食品加工では、見栄えのよさや公平性などを優先するため、廃棄される部分がものすごく多い。消費者も自然の恵みに対してもっと大らかになれば安くおいしいもが食べられるし、実際ほとんどの消費者もそう思っているはずだが、つまらないクレームを言う人がいる限り、食べ物本来の豊かさを取り戻せない。

そんな中でシーボーン昭徳の隠れた人気商品がこれ。一定規格の切身を取ったあとに残る尻尾の部分をたっぷり1㎏箱詰めにした。名付けて「さわらのしっぽ君」。価格は税込み870円である。送料は別なので、唐津から例えば東京まで取り寄せると、合計で2000円は超えてしまうが、それでもお得感があるのは、この尻尾にサワラの上品なうまみが凝縮しているからである。塩焼きはもちろん、さっとフライにしてもいいし、オリーブオイルかバターで焼いてもいいし、骨がないので食べやすい。

この「さわらのしっぽ君」はシーボーン昭徳の買い物サイトに載っているので、品切れではない限り誰でも買うことができるが、単発的にこうしたメインストリートではない商品を売ることがある。その情報を入手するには、一度、同社の商品を買い、氏名、住所を登録することだ。そうすると定期的に「旬便り」というハガキ及びメールを送ってくれるようになる。例えば、2月下旬発送予定の「旬便り」では、頭と内臓を取ったアジを企画しているそうだ。ブリ大根に最適なカマなどもメインでは売らない。シーボーン昭徳のファンは「旬便り」で、いわば魚屋さんの味を楽しんでいるわけである。(2020年2月)

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​坂本素行 作 象嵌珈琲碗
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